コペンDays

コペンハーゲン在住。移住のための手続き等、忘備録も兼ねて記録していきます。

2020年09月

歯の詰め物が取れてしまったので、デンマークに来てから初めて歯医者に行ってきた。

会社の同僚達から、幾つかおすすめの歯医者を挙げてもらったので、そのうち自宅から交通の便が良い歯医者に行くことにした。

電話で、歯の状況を説明し、CPRナンバー、電話番号、メールアドレスを伝え、空いている日時で予約した。

日本の歯医者との違いなど、いろいろ気付いたこと(他の歯医者でも同様なのかは分からないが):

  • 受付時には、イエローカード (健康保険証)を見せるだけで、特に問診票などを記入する必要は無い。また、日本のように、診察券なども特に発行されない。CPRナンバー(マイナンバー的なもの)で全て個人情報が紐付けられているからであろう。とても合理的。
  • 日本の歯医者のような、いかにも病院的な院内ではなく、やはり北欧的な「ヒュッゲ」が感じられる、落ち着いた内装。器具は日本の歯医者とあまり変わらない感じ。
  • 歯の治療で使う用語の英語が分からなくて、少し困った。必要最低限の麻酔、歯石、歯茎などの英語は事前に調べておいた方が良いかも。
  • 日本と違って、何かする度にいちいち口の中をゆすぐのではなく、全ての施術が終わったら一回ゆすいだのみ。
  • 施術内容は、取れてしまった歯の詰め物を新らしく詰めてもらい、歯のクリーニングという内容。次回は、半年後ぐらいにまた見ましょう、という感じで、今回の治療だけで完了。日本では、詰め物の治療で一回来院、クリーニングでまた一回、など何回も来院しなくてはいけなかったが、その辺りも合理的。

ということで、全体的には、言語的な問題を除けば、先生もとても感じが良く、とても快適な治療だった。

唯一、一番の懸念点だったのが、治療費。高負担/高福祉のデンマークでは、医療費は基本的には無料だが、歯医者は対象外。逆に、歯の治療費はかなり高額で、治療費がもう少し安い、隣国のスウェーデンにまでわざわざ歯の治療で行く人もいるぐらい、という話を聞いていた。

で、実際の治療費は、詰め物の治療、全般的な診察、クリーニング合わせて、約2300DKK (約3万8000円)!!た、高い。。明細を見てみると、コロナ特別対応費なる項目で87DKKも取られているし。。まあ、治療が一回で終わったのが救いだが。

なので、来院する前に急遽、民間の健康保険に加入しておいた。会社の同僚の勧めでhttps://www.sygeforsikring.dkにしたが、これでどれぐらい返ってくるのかに期待するしかない。

Netflixで海外ドラマ「コペンハーゲン」を見た。

デンマークで製作された政治ドラマで、デンマーク初の女性首相となったビアギッテ・ニューボーを中心に、政治的駆け引き、仕事と家庭との両立などを描いたドラマ。

シーズン1から3まで全て見終えたが、なかなか楽しめた。以下、雑感 :

  • このドラマが放映開始後の翌年(2011年)に、本当にデンマーク初の女性首相が誕生し、話題になったらしい。現在の首相も女性なので、現実と照らし合わせてみると興味深い。
  • 議会、内閣府があるクリスチャンボー城はもちろんのこと、コペンハーゲンの見慣れた風景がよく登場する。
  • どういうことが政治の議題として議論されるのかが垣間見えて興味深い(まあ、ドラマとはいえ)。例えば「移民」の問題など。島国である日本とはやはり違って、こちらではもっと比重の大きい話題なんだなあと。特に、「移民」の側である自分にとって、色々制度が不利になったらたまったもんじゃないので、人ごとではない。
  • 音声デンマーク語、字幕英語で見たが、やはりデンマーク語の聞き取りは難しい。。1回の放映あたり、聞き取れた単語は5つぐらい?Duolingoでだいぶ語彙が増えたと思ったが、まだまだだなあと。
  • 小ネタ : 主人公の女性首相の役名はビアギッテさんで本名は違うが、もう一人主要登場人物の女性記者のカトリーヌ役の人の本名が「ビアギッテ」さん。本名ビアギッテさんが、演技で相手のことを「ビアギッテ」と呼ぶのも微妙なんじゃないかなあと。ちなみに、デンマークの女性の名前では、「Ditte」さんだったり「Mette」さんだったり、「〜tte」で終わる名前が多い気がする。日本でいう、「〜子」みたいなもんなのであろうか。

シーズン4の製作も予定されているそうなので、楽しみ。

9月に入ったが、こちらはもうすっかり夏は終わったという感じです。

8月の中旬までは、水着で泳いだりしている人も沢山いて、さすがに夏らしい気候。そこそこ暑かったものの、冷房、扇風機無しでも一応しのげたので、日本の夏よりはだいぶ過ごしやすいと言える。

会社の同僚から、8月の下旬になったらもう涼しくなるよと聞いていて、「ほんまかいな」と思っていたが、実際に8月最終週になると本当にそうなった。。急に涼しくなり、暑くもなく寒くもなく、ちょうど過ごしやすい気温になった(夕方には上着を着ないと寒いぐらいだが)。

気候の面では、やはり日本とはだいぶリズムが違うなあと。

コペンハーゲンのデパート「Illum」の最上階に入っている「Original Coffee」で一休み。

「Klassisk Iskaffe」を注文。こちらで「Iskaffe」を頼むと、日本のアイスコーヒーを期待していると、予想が外れることになる。大抵、最初からミルクが入っており、結構甘い。ただ、ここのは甘さ控え目で美味しかった。

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最上階ということで、眼下にはコペンハーゲン一のショッピングストリート「ストロイエ」を見下ろせる。向こうには、クリスチャンボー城も見える。この城は、世界で唯一、三権(国会議事堂、最高裁判所、内閣府)全てが集中している場所ということで知られている。

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コペンハーゲン一のラーメンという評判の「Slurp Ramen Joint」に行ってきた。この店は、nomaなどで働いた経験のある、Philipp Inreiter氏が開いた店。氏は、ラーメンは金色不如帰で修行したらしい。

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メニューは5種あるが、ランチタイムは塩ラーメン、醤油ラーメン、味噌ラーメンのみとのこと。サイドメニューは、キムチ、餃子など。

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醤油ラーメンは、醤油のコクに、旨味がふんだんと感じられるスープ。麺はしなやかなストレート麺で、上品なたたずまいのラーメン。チャーシューはまあ普通だったが、味玉は適度な半熟具合で味も染みていて美味しい。面白いのは、トッピングに茶色のキノコ (アンズタケであろうか?)がのっていることで、食感、味わいとも意外にもラーメンにマッチしている。あと、マッシュルームピューレを溶かして、味を変化させることができるのも売りなのであろうが、これは単体では凄く美味しいのだが、ラーメンと一緒に食べる必然性はあまり感じられなかった。

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塩ラーメンは、鶏出汁ベースのスープに、帆立貝柱と干し海老など魚介系の風味が感じられるスープ。面白いのは、ピンクペッパーに、シトラスタイム、ルッコラ、バジルなどのハーブを効かせてある点で、爽やかな味わいが印象的。

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トータルでは、麺にややコシが欠ける点だけ改善の余地があると感じるが、オリジナリティもあるし、さすがにコペンハーゲン一という評判も肯ける。価格だけ一杯2000円超なのが痛いが、日本で食べるラーメンと比べても遜色無い感じ。

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