この日はTorvehallerne近くの「Selma」にてランチ。ミシュランからビブグルマンに評価されている人気店で、お洒落なスモーブロー(オープンサンドイッチ)がいただける
地下のテーブルに案内された
「スモーブローだと、一人2〜3つがおすすめです」とのことだったので、3つづつ注文
一つ目は、「Fennel and lon pepper herring, Summer vegetables, bleak roe, kefir」。北欧名物はニシンの酢漬けだが、オレンジ色の魚卵、フェンネルなどの野菜も載って、見た目にも美しい。ニシンは脂が乗っており、上品な酸味で酢漬けされている。kefirというヨーグルト的なもののクリーミーさなど、色々複雑味のある味わいが相まって、初っ端からこれは美味しい!
合わせて飲んだのが、この店自家製のスナップス(蒸留酒)だが、これまた美味しい!通常スナップスはアニスなどの香草で味付けされていることが多いが、これはbrown butter味で、まるでキャラメルのような全然別系統のリッチな味わい。
こちらもニシンの酢漬けで、「Black currant herring, Creme fraiche, red pearl onion, buckwheat 」。これまた美しいが、カシス味で酢漬けされたニシンに、サワークリーム、小玉葱のピクルスなど合わさって、これまた繊細さのある味わいで絶品。
「Herbsalted salmon, Grilled broccoli, green gooseberries, kohlrabi 」。この日一番驚きだったのが、このスモーブロー。スモークサーモン的な味わいを想像して口に入れたら、肉系の、豚の脂?の香ばしい風味が口に広がる。どこに肉が入っているのか見当たらないが、下の黒パンがトーストしてあるようだったので、ラードで揚げたのだろうか?見た目と味のギャップに加え、味自体もリッチでコクのある味わいで絶品。
「Grilled celeriac, Cep, ome kosho, efterglød」のスモーブロー。グリルしたセルリアックに、ポルチーニ茸、泡など、ヘルシーな感じ。これも美味しい。
「Grilled and glazed short ribs, Chantarelles, pine, koji」のスモーブロー。牛バラ肉のグリルに、アンズ茸などに、旨味のある出汁っぽいソースがかかっている。これはまあ肉だよねっていう感じの、見た目から予想される通りの味だが、ちと脂っこい。
「Tatar of beef, Oysters, celery, lovage」。これはスモーブローではなく、パンはついていない。うーん、何だか不思議なタルタル。最初ヴィーガン用の代替肉かと思うぐらい肉っぽくない食感というか味だが、よくよく味わってみると肉っぽい風味も若干するし。。何とも微妙な一皿だった。
最後の肉系はもう一つだったが、前半〜中盤までのスモーブローは、ミシュランに掲載されるのも頷けるクオリティ。どちらかというかカジュアルな食べ物であるスモーブローが、こんなに上品に、それも複雑味のある味に仕上がるのか、と大満足。
味は大満足だったが、食べ過ぎた。。一つ一つのスモーブローは思ったよりボリューミーだったので、通常の胃袋の人だったら、3つは多過ぎで、一人2つで十分だと思った。
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