コペンハーゲンに5年間暮らした経験をもとに、おすすめの飲食店をジャンルごとに紹介していこうと思う。まずは、この街を世界的な美食都市へと押し上げた「モダン・ノルディック・キュイジーヌ」から。

★★★★★ : Geranium

デンマーク初のミシュラン三つ星、そして2022年「The World’s 50 Best Restaurants」で世界一に輝いた、まさに名実ともに世界を代表するレストラン。繊細かつエレガントな料理に加え、Wine Spectatorの「Grand Award」を受賞したワインリストも圧巻。もし「世界最高峰のレストランを一つ挙げる」と問われれば、自分はここを選ぶだろう。ボキューズ・ドールで金・銀・銅の受賞歴を持つシェフによる料理は、Nomaに比べるとよりクラシックなフレンチの技法に根差している印象だ。2022年からは肉料理を提供しない構成となったが、もともと野菜やシーフードを得意としてきた店であり、物足りなさを感じることはないであろう。

★★★★☆ : Noma

もはや説明不要の超有名店で、現在、世界で最も有名なレストランの一つと言っても過言ではない。この店に食事をするためだけにデンマークを訪れる人も多く、予約も至難の業。料理は「世界一」の評価にふさわしく斬新で独創的だが、個人的な嗜好からするとやや前衛的すぎる印象もある。ワインリストは自然派中心で、こちらも正直あまり好みではない。

★★★★☆ : Alchemist

Nomaと並ぶ、超予約困難の名店。ミシュラン2つ星を獲得し、2025年の「The World’s 50 Best Restaurants」では第5位にランクイン。次にデンマークから世界一に輝く可能性が最も高い店と思われる。…とはいえ、個人的には料理のメッセージ性やエンターテイメント性に力を注ぎすぎており、肝心の「美味しさ」がやや後回しにされている印象を受けた。50皿近いコース構成は話のネタとして一度体験する価値はあるものの、価格はNomaやGeraniumをも上回り、正直期待外れだった。

★★★★☆ : Formel B

上記3店は目の飛び出るほど高価だが、そこまでの予算は難しいものの、コペンハーゲンでミシュラン星付きのモダン北欧料理を味わってみたい方におすすめなのが「Formel B」。ミシュラン星付き店のなかでは最もリーズナブルな部類に入り、しかも2004年から一つ星を守り続けている実力店。価格を抑えつつも、料理のクオリティは確か。

★★★★☆ : Koeford

星付きにこだわらないのであれば、ミシュランのビブグルマン「Koeford」がおすすめ。価格は控えめながら、ボーンホルム島の食材にこだわった料理は確かなクオリティ。さらに立地はコペンハーゲン中心部と便利で、気軽に訪れやすい。

未訪だけど行きたい店

Jordnær (ミシュラン3つ星)、Kong Hans Kælder (ミシュラン2つ星)