コペンDays

コペンハーゲン在住。移住のための手続き等、忘備録も兼ねて記録していきます。

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先週末から風邪っぽい症状になったのだが、このご時世なのでまず気になるのは「まさかコロナにかかってしまったのでは。。」ということ。

症状としては、鼻水が出て喉が若干痛いのと、若干頭が頭痛というかボーッとするという、まあこれまでにかかった普通の風邪の症状で、味覚、嗅覚は特に変わりない。

最近ずっとリモートワークで、人との接触という意味ではスーパーやパン屋など買い物に行ったぐらいで、外の他人と濃厚接触した覚えはないのでコロナを貰った可能性は低いと思う(思いたい)が。

とはいえ、ちゃんと検査した方が良いので、急遽PCR検査を受けに行くことに。以前は予約不要だった気がしたが、行ったら「次回から予約してから来てね」と。検査自体はあっという間に終了。

そこからドキドキしながら1日を過ごしたが、13時間後の夜にようやく結果が出た旨の通知がSMSで来た。sundhed.dkのサイトで確認すると、無事「陰性」だった。

いやー、結果がでるまでの間の「もやもや」はかなり気分の良いものではないので、この時期に風邪を引くものではないなと。普段以上に暖かい服装を心掛けた方が良さそうだ。

コロナワクチンのブースター接種(3回目)を打ってきた。

本当は、ブースター接種に関してはもう少し様子を見たかったというか、本当に必要に迫られるまで打ちたくは無かったのだが、1月15日からコロナパスポートの有効期限がそれまでの7ヶ月から5ヶ月に短縮されて、その時点で切れてしまうことになるので、急遽接種することにした次第。デンマークでのブースター接種の割合は、現時点で60%ちょっと。

と思ったら、2月からはコロナに関する規制はほぼ全て撤廃され、そもそもコロナパスポートの提示義務も不要になったので、結果的にまだ打つ必要は無かったということに。。まあしかし、2〜3月ぐらいに日本に一時帰国したいと思っているので、打っておいた方が何かしら面倒が無さそうなので、まあ良いかと。

ちなみに、規制を撤廃するというからには、デンマークのコロナの状況が落ち着いているのかというと、そんなことはない。人工100万人当たりの感染者数は、むしろ欧米主要各国の中でも最も高い数値となっている。感染者数の高さ自体はあまり問題ではなく、現在のオミクロン株による入院患者数が対応可能な範囲内に収まりそうだということが確認できたので、規制の撤廃に踏み切ることにしたのだと思われる。

で、今回のブースター接種だが、12回目はファイザーだったので、交差接種にした方が高い効果があるそうなので、今回はモデルナにした方が良いかもと思ったが、デンマークでは基本1、2回目と同じワクチンを打つとなっていて選択肢がなかったので、そのまま3回目もファイザーを打つことに。モデルナの副反応は結構キツいという噂は聞くので、まあちょっとホッとした感も。接種会場は、コペンハーゲン中央駅の構内。

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副反応は1、2回目とほぼ同じ。接種翌日には、打った方の腕に鈍痛で、若干頭痛がしたが、翌々日にはもうほぼ収まってきた。打ったもうすぐ直後に、コロナパスポートがまた有効になった(しばらく提示する機会はなさそうだが)。

現在デンマークではコロナワクチンの接種が進み、世界の中でも高い接種率となっているが (本日8月28日時点で70%超)、それに伴いコロナ対策による様々な制限も撤廃され、概ね通常通りの生活ができるようになっている。

街中でマスクを着用している人はほとんどいないし、唯一マスクを着用する必要のあった、電車などの公共交通機関においても、2週間前から既にマスク着用義務が撤廃されている。

そして最終段階として、9月10日を最後に残りの制限全てが撤廃される。現在はレストランでの室内飲食はコロナパスを提示する必要があるが(室外飲食はもともと不要)、それさえも必要なくなるとのこと。

コロナ対策においては、国によって色々異なる対策をとってきて、どれが正解かの判断は難しいところだが、今のところデンマークは非常に優れた対策をとってきたと感じる。

イタリア、スペインなどの非常に強硬なロックダウン政策を取ってきた国もあれば、隣国スウェーデンのようにノーガード戦略で集団免疫を獲得しようとした国、オーストラリア、ニュージーランドのように初期に押さえ込みに成功したは良いが、その反面ワクチン接種が遅れ、たった一人の感染者でもロックダウンになってしまったりと。

1年半、ちょうどコロナの時期にデンマークに住んでみて感じるのは、対応のスピーディーさ。デンマークでは、まだ感染者が少ない初期の段階にロックダウンを決定。去年の最初のロックダウンの際、金曜日に会社で、来週から出社禁止で当面100%リモートワークにします、と聞いた時は結構びっくりした。ロックダウンといっても、スーパー、ドラッグストア以外のお店が営業しなくなるだけで、外出禁止では無いソフトロックダウン。日本のように外出自粛のお願いベースだと感染を抑えることは難しいだろうし、イタリア、スペインなどのように外出禁止となってしまうと、日常生活に相当ストレスとなりそうなので、個人的にはちょうど良いバランスだと感じる。

ロックダウン中も、制限解除のための手順を着々に進行。ワクチン接種を迅速に進め、アストラゼネカ、ジョンソン&ジョンソンを接種計画から除外したにも関わらず、順調に接種が進み、現在世界の中でも高い接種率を誇っている。下記のように、それぞれの人がいつ接種できる予定かをはっきりと可視化し/それが概ね計画通りに進んでいるのを見ると、国民も安心を感じると思われる。

同時に、ワクチン接種が行き届いていない段階でも経済を再開できるよう、コロナパスポートのアプリを導入。陰性証明の後、72時間はこのアプリを見せることで、レストランの室内飲食も可能になる。ある程度の安全性を担保しつつ(もちろん完全ではないが)、経済を回す、さらにはワクチンを接種済になると頻繁な陰性検査が不要になるので、ワクチン接種を一層進める助けにもなるという意味で、一石三鳥の非常に優れた施策だったと感じる。

一方で、制限の解除に関しても、進める際にはけっこう思い切って進めるという印象。ちなみに、制限を積極的に解除していることからデンマークの感染者数が少ないのかと思いきや、別にそんなことは無い。人口100万人当たりの新規感染者数は、現時点で日本とほぼ変わらない (デンマークは以前より高い数値が下がって比較的安定しているのに対し、日本は最高値更新中という違いはあるが)。感情的な判断ではなく、重要な指標は何かという、データに基づいた論理的な判断ということなのであろう。そして、きちんといついつまでにこの制限を解除します、というロードマップを立て、実際に結構その通りにいっているというところが結構凄い。

外から日本の状況を見ていると、ブレーキもアクセルも踏まずに、じわじわと終わりが見えずに状況が悪くなっているようなので、ことコロナ対策に関しては、デンマーク政府は優秀だなあと感じる今日この頃。

オーデンセ/オーフス旅行から帰ってきて、コロナワクチンの2回目を接種。場所は1回目と同じBella Center。

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副反応は、前回同様の打った方の肩の痛み、それに加え、やや頭痛がするかな?というぐらい。とはいえ、話に聞くように、食事が食べられないというほどの、大きな副反応は無かったので良かった。

で、2回目から2週間以上経過したので、これで「Fully vaccinated」となり、隔離せずにEU内の国を訪れることができる。

ちなみに、ファイザーの1回目と2回目の接種の間隔は、日本では最低18日間だが、デンマークでは最低5週間と違っていた。何で違うのか不思議に思っていたが、どうやら1回目の接種をより多くの人に行き渡らせるためという政治的な理由だったようで、最近になってデンマークでも接種の間隔が3週間に短縮された

その一方で、接種の間隔が4週以上空けた方が抗体が増えるというニュースもあるので、結果的に5週間と長めの間隔で接種できたことは良かったのかもしれない。

デンマークでは、先週からマスクの着用義務が無くなり(スーパー、飲食店などの室内でも不要。必要なのは電車で立っている場合のみ。着席時は不要。)、平常時により一層近づいてきた。

そして、1回目のワクチン接種からちょうど2週間経ったので、自分は今日から「ワクチン接種済」のコロナパスが有効になった (2回目の接種は来月の予定なのだが、コロナパスはその前から有効になるようだ)。Quick testもしくはPCR検査によるコロナパスは72時間しか有効でないので、これまではレストランでの室内飲食などの用事がある度に、いちいち検査に行く必要があった。これによって、それが不要になるので不便さがなくなる。

iOS版のアプリは、以下からダウンロードできる :

NemID(デンマークの社会保障番号に紐付いたアカウント)でログイン可能。Quick test/PCR検査の結果、ワクチン接種情報と連携されており、コロナパスが有効だったらQRコードが表示され、無効だったら無効の旨のメッセージが表示される。

端末のスクリーンショットを取ることができないようになっている上、また有効時のQRコード画面は現在時刻がリアルタイムで表示され、スマホの傾きによってグラデーションが変化するようになっている(画面がスクリーンショットでは無いことを示すためと思われる)。

上記のQRコードを表示するデンマーク国内モードの他に、「International Travel」モードがあり、そちらではワクチン接種日、接種したワクチン種別等の詳細情報が表示されるので、国外旅行時はこちらを提示すれば良い。

結構良くできている。

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